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過度のストレスは交感神経を刺激して血圧を上昇させる

現代社会は、ストレス社会と言われ、日本人の3人に1人は慢性的な疲労に悩まされているとされています。ストレスを受けると交感神経が刺激されて、さまざまなホルモンの分泌に影響を及ぼし、血圧の上昇の原因になります。

ストレスにより体の反応はさまざま

ストレスは血圧を上げる要因の1つです。怒りや悲しみ、緊張状態やつらい体験などによるストレスを「情動的ストレス」と言い、情動的ストレスを受けると、たとえ血圧が正常値の人でも血圧は上がります。
ストレスは体にさまざまな反応を起こします。交感神経が活発になり、心臓は心拍数を増やし、心臓から送り出される血液畳も増えます。
また、アドレナリンの分泌も促されて血圧が上がります。通常は、ストレスがなくなれば血圧は下がりますが、ストレス状態が持続すれば血圧は上昇したままになつてしまうのです。

働き盛り=ストレス盛り

男女ともに20~50歳代まで、普段の生活でストレスを感じる人は8割を超えています。
特に40歳代では、9割以上の人がストレスを感じています。仕事や家庭で忙しい毎日を送る年代ほど、ストレスを抱えている傾向があります。ストレスを感じているとき、食欲がなくなったり、逆に食べることでストレスを発散する人も少なくないものです。「平成14年国民栄養調査」では、食事量に変化がある人は女性では5割を超え、男性でも3割強の人が変化するとの結果が出ています。なかでも、「体重が減る(やせる)」と答えた人は、男性で10.2% 、女性で12.5% ですが、「体重が増える(太る)」と答えた人は、男性は6.2 % 、女性は15.8% と、女性の方が食べることでストレスを発散する傾向にあるようです。ストレス自体で血圧が上がるのに加えて、いわゆる「ストレス太り」をすれば、ますます血圧に影響を及ぼすことになります。

つらいことだけでなくうれしいこともス トレスになる

ストレスと言うと、一般的には怒りや悲しいことなどが原因になると思われがちです。しかし、鼻進や子どもの結婚などうれしいことであっても、人生上の大きな出来事がストレスとなって血圧を上げることもあるのです。

運動をしない人は血圧が上がりやすい

運動をしている最中には血圧が上がりますが、習慣的な運動をくり返し続けることによって血圧は下がります。逆に運動をする習慣がない人は、その分血圧も高くなりやすいのです。また、運動不足が招く肥満や糖尿病は、血圧を上げる要因になります。

運動を継続することで安定的に血圧を下げることができる

通常、運動をしているときは体温が上がり、体がポカポカと温かくなります。このとき、血液の循環はよくなり血液畳も増して、血圧は上がっています。そして、運動の強さが増すほど、血圧も上昇します。
一方で、適度な運動を習慣的に行うと、アドレナリンなど血管を収縮させて血圧を上げるホルモンが減っていきます。同時に、ドーパミン、プロスタグランジンE2、タウリンなど血圧を下げる働きをするホルモンや血中物質が増えます。
これらのホルモンは、尿の排泄をよくして血液の量を減らすため、血圧が下がるのです。また、血液の流れをよくするなど、運動によって血圧を下げるメカニズムが体内で働くようになります。さらに、ストレスは血圧を上げる要因の1 つですが、運動にはストレス発散の効果も期待できます。
このように、運動には血圧を下げるさまざまな効果があります。
実際、運動をする習慣がない人は、運動習慣のある人よりも血圧が高いことがわかっています。

20~40歳代にはほとんどに運動習慣がない

運動不足は肥満を招きます。また、コレステロールや中性脂肪などを増やして高脂血症を起こしたり、インスリンの働きを低下させて糖尿病にもなりやすくなります。
運動不足は血圧を上げるだけでなく、さまざまな生活習慣病の原因にもなるのです。「平成15年国民健康・栄養調査結果の概要」では運動習慣がある人(1回30分以上の運動を週2日以上実施し、1年以上継続している) は、男性の20~50歳代と、女性の20~40歳代では3割以下にしかすぎません。
運動習慣のある人の割合が最も高いのは男女とも60歳代で、次いで70歳代となっていました。仕事が忙しく運動をする時間がない人は、せめて日常生活上での活動量だけでも増やしたいものです。

からだを動かす機会が圧倒的に減った現代人

1970年代までは、日本の人口全体の約8割が農業などの第一次産業に従事していました。
しかし、高度経済成長とともに産業の構造も変化し、70年代以降では第三次産業への従事者が増えて、それまでとは逆に約8割の人が、体を動かす必要のない仕事に就いています。

アルコールの多量摂取は血圧を上昇させる要因に

アルコールには、少量なら血圧を下げる作用があります。これはリラックス効果によるものです。また善玉(HDL)コレステロールを増やしたり、リラックスさせる効果もあります。しかし、飲みすぎれば高血圧を引き起こします。また、肥満を招きやすく、二次的にも血圧を上げる原因となります。

毎日の多量飲酒は、慢性的に血圧をあげる

アルコールは適量であれば、血液の循環をよくする作用があります。しかし、それはあくまでも適量の話。飲みすぎるとそれに比例して血圧も上がります。
男性ではお酒をたくさん飲む人ほど血圧が高く、しかも毎日飲酒する人は、飲酒しない人に比べて10歳の加齢に相当する血圧値となるという調査報告もあります。
アルコールを飲みすぎると心臓や血管に負担がかかり、その結果、血圧が上がります。アルコールを飲んだ直後は血管が拡張して血圧は低下します。
しかし、時間がたってアルコールの血中濃度が低下してくると、血管が収縮して血圧が上がります。このような変化を毎日繰り返すことで、慢性的に血圧が高くなるとされています。実際、アルコールを毎日飲む人は、血圧の変動が大きいという特徴があります。
また、酔いが覚めて急に血圧が上がる朝などに、脳卒中や心筋梗塞が起きやすくなるという危険も潜んでいます。

40~60歳代の男性の半数以上が飲酒習慣がある

アルコールはそれ自体が血圧を上げるだけでなく、高エネルギーなので飲みすぎるとエネルギーをとりすぎることになります。また、アルコールには胃腸の働きを活発にさせて食欲を増進する作用もあるため、肥満につながりやすいのです。
さらに、アルコールを飲むときは、つまみが塩辛いものになりがちです。そして肥満や、塩分のとりすぎは、ともに血圧を上げる要因となっています。「平成14年国民栄養調査」では、飲酒習慣のある男性は、30歳代から増え始め、40~50歳代の男性では半数を超えています。女性では14.3%と40歳代が最も高い割合となっています。お酒を飲みすぎると、それだけ血圧も上がることを覚えておきましょう。

カフェインも血圧を上げる作用がある

コーヒーや紅茶、緑茶などに含まれるカフェインは、血管を収縮させるアドレナリンの分泌を促進する作用があり、一時的に血圧を上げることが確認されています。
慢性的に影響があるかどうかはまだ明らかではありませんが、飲みすぎは控えた方がいいでしょう。