高くなってしまう要因」カテゴリーアーカイブ

血圧があがってしまう理由、原因などを紹介しています。血圧が上昇することを抑制するための情報です。

運動をしない人は血圧が上がりやすい

運動をしている最中には血圧が上がりますが、習慣的な運動をくり返し続けることによって血圧は下がります。逆に運動をする習慣がない人は、その分血圧も高くなりやすいのです。また、運動不足が招く肥満や糖尿病は、血圧を上げる要因になります。

運動を継続することで安定的に血圧を下げることができる

通常、運動をしているときは体温が上がり、体がポカポカと温かくなります。このとき、血液の循環はよくなり血液畳も増して、血圧は上がっています。そして、運動の強さが増すほど、血圧も上昇します。
一方で、適度な運動を習慣的に行うと、アドレナリンなど血管を収縮させて血圧を上げるホルモンが減っていきます。同時に、ドーパミン、プロスタグランジンE2、タウリンなど血圧を下げる働きをするホルモンや血中物質が増えます。
これらのホルモンは、尿の排泄をよくして血液の量を減らすため、血圧が下がるのです。また、血液の流れをよくするなど、運動によって血圧を下げるメカニズムが体内で働くようになります。さらに、ストレスは血圧を上げる要因の1 つですが、運動にはストレス発散の効果も期待できます。
このように、運動には血圧を下げるさまざまな効果があります。
実際、運動をする習慣がない人は、運動習慣のある人よりも血圧が高いことがわかっています。

20~40歳代にはほとんどに運動習慣がない

運動不足は肥満を招きます。また、コレステロールや中性脂肪などを増やして高脂血症を起こしたり、インスリンの働きを低下させて糖尿病にもなりやすくなります。
運動不足は血圧を上げるだけでなく、さまざまな生活習慣病の原因にもなるのです。「平成15年国民健康・栄養調査結果の概要」では運動習慣がある人(1回30分以上の運動を週2日以上実施し、1年以上継続している) は、男性の20~50歳代と、女性の20~40歳代では3割以下にしかすぎません。
運動習慣のある人の割合が最も高いのは男女とも60歳代で、次いで70歳代となっていました。仕事が忙しく運動をする時間がない人は、せめて日常生活上での活動量だけでも増やしたいものです。

からだを動かす機会が圧倒的に減った現代人

1970年代までは、日本の人口全体の約8割が農業などの第一次産業に従事していました。
しかし、高度経済成長とともに産業の構造も変化し、70年代以降では第三次産業への従事者が増えて、それまでとは逆に約8割の人が、体を動かす必要のない仕事に就いています。

お酒 血圧

お酒 血圧 への影響 アルコールの多量摂取は血圧を上昇させる要因に

お酒 血圧 への影響 アルコールの多量摂取は血圧を上昇させる要因になります。アルコールには、少量なら血圧を下げる作用があります。これはリラックス効果によるものです。また善玉(HDL)コレステロールを増やしたり、リラックスさせる効果もあります。しかし、飲みすぎれば高血圧を引き起こします。また、肥満を招きやすく、二次的にも血圧を上げる原因となります。

お酒 血圧 への影響 毎日の多量飲酒は、慢性的に血圧をあげる

お酒 血圧

お酒 血圧

アルコールは適量であれば、血液の循環をよくする作用があります。しかし、それはあくまでも適量の話。飲みすぎるとそれに比例して血圧も上がります。

男性ではお酒をたくさん飲む人ほど血圧が高く、しかも毎日飲酒する人は、飲酒しない人に比べて10歳の加齢に相当する血圧値となるという調査報告もあります。

アルコールを飲みすぎると心臓や血管に負担がかかり、その結果、血圧が上がります。アルコールを飲んだ直後は血管が拡張して血圧は低下します。

しかし、時間がたってアルコールの血中濃度が低下してくると、血管が収縮して血圧が上がります。このような変化を毎日繰り返すことで、慢性的に血圧が高くなるとされています。実際、アルコールを毎日飲む人は、血圧の変動が大きいという特徴があります。

また、酔いが覚めて急に血圧が上がる朝などに、脳卒中や心筋梗塞が起きやすくなるという危険も潜んでいます。

40~60歳代の男性の半数以上が飲酒習慣がある

アルコールはそれ自体が血圧を上げるだけでなく、高エネルギーなので飲みすぎるとエネルギーをとりすぎることになります。また、アルコールには胃腸の働きを活発にさせて食欲を増進する作用もあるため、肥満につながりやすいのです。

さらに、アルコールを飲むときは、つまみが塩辛いものになりがちです。そして肥満や、塩分のとりすぎは、ともに血圧を上げる要因となっています。「平成14年国民栄養調査」では、飲酒習慣のある男性は、30歳代から増え始め、40~50歳代の男性では半数を超えています。
女性では14.3%と40歳代が最も高い割合となっています。お酒を飲みすぎると、それだけ血圧も上がることを覚えておきましょう。

カフェインにも血圧を上げる作用がある

コーヒーや紅茶、緑茶などに含まれるカフェインは、血管を収縮させるアドレナリンの分泌を促進する作用があり、一時的に血圧を上げることが確認されています。

慢性的に影響があるかどうかはまだ明らかではありませんが、飲みすぎは控えた方がいいでしょう。

アルコールの多量摂取は、確かに血圧を上昇させる要因となることが知られています。適量の飲酒は一部では健康に良いとされることもありますが、過剰な飲酒は長期的に血圧を高め、心血管疾患や脳卒中のリスクを増大させる可能性があります。

アルコールの血圧への影響

  1. 一時的な血圧上昇: アルコールを飲むと、最初は血管が拡張し、一時的に血圧が下がることがあります。しかし、時間が経つにつれて交感神経が刺激され、心拍数が増加し、血管が収縮するため、最終的には血圧が上昇します。
  2. 慢性的な高血圧: 多量のアルコール摂取が続くと、血圧が持続的に上がることがあります。これは、体内のナトリウムや水分のバランスが崩れることや、アルコールが血管や心臓に負担をかけるためです。
  3. アルコールと体重増加: アルコールは高カロリーで、飲み過ぎると体重増加を引き起こします。体重の増加は血圧をさらに高めるリスク要因となります。
  4. 血圧の薬との相互作用: 血圧を下げるために薬を飲んでいる場合、アルコールは薬の効果を減少させることがあり、血圧管理に悪影響を及ぼします。

適量の飲酒

適度な飲酒の基準としては、一般的に以下のようにされています。

  • 男性: 1日あたり20〜30gのアルコール(ビール500ml、ワイン200ml、日本酒180ml程度)
  • 女性: 1日あたり10〜20gのアルコール(ビール250ml、ワイン100ml、日本酒90ml程度)

アルコールの摂取を控えるべき場合

すでに高血圧と診断されている場合や、血圧が高めの方は、アルコール摂取を減らすか、控えることが推奨されます。適量の飲酒であっても、個々の健康状態により影響は異なるため、医師と相談することが重要です。

まとめ

アルコールの多量摂取は、血圧を上昇させる大きな要因となります。適度な飲酒を心がけ、血圧や体調に合わせた飲酒習慣を持つことが健康維持に繋がります。また、飲酒が原因で血圧が高くなっていると感じる場合は、医師に相談し、生活習慣を見直すことが大切です。

高くなってしまう要因

タバコは厳禁!

喫煙は循環器病の最大の危険因子です。タバコに含まれるニコチンや一酸化炭素などの有害物質が血圧を上げる作用を持っているためです。また、1本吸っただけでも血圧は上昇し、心筋梗塞や脳卒中のリスクが大変高くなるので要注意です。

ニコチンと一酸化炭素が血圧を上げる要因になる

タバコを吸うと、タバコに含まれるニコチンが交感神経を刺激して血管が収縮します。それと同時に、ニコチンは血圧を上げるホルモンを放出させるように促します。また、煙とともに肺の中へ入ってくる一酸化炭素が、血液中の酸素を運ぶ役目をするヘモグロビンが酸素とくつっくのを邪魔します。すると、全身に送られる酸素の量が少なくなるので、心臓が血液を多く送り出そうとして血圧も上昇します。タバコを1本吸っただけで、収縮期血圧が10~20 mHg上昇すると言われています。特に朝、起きたばかりの喫煙は、一気に血圧を上昇させます。

喫煙がすべての病気の原因になる

タバコによって一時的に血圧は上昇しますが、慢性的に影響するかどうかはわかっていません。
しかし、1日に数10本も吸っていれば、血圧に影響しないわけがないだろうとは容易に想像できます。
また、タバコは血圧だけではなく、体全*体にさまざまな悪影響を及ぼします。喫煙は悪玉(LDL) コレステロールを増やし、動脈硬化を悪化させます。
また、血液中の酸素量を低下させ血栓(血液の塊) をつくりやすくして、脳卒中や威喝ーl牡心筋梗塞のリスクも高めます。さらには肺がんや呼吸器系の病気も引き起こしやすくします。
喫煙は、それ自体が心血管病の危険因子の一つです。喫煙をする人は、タバコが血圧だけでなく、体全体にさまざまな害を与えることを、しっかり覚えておきましょう。

喫煙は心拍数もあげる

喫煙は血圧の上昇だけではなく心拍数も上げます。1分間の心拍数が10~ 20拍増え、その状態が15~20分続きます。

喫煙すると降圧薬の効き目が落ちる

高血圧の治療薬の一つであるβ遮断薬は、喫煙すると効果が低下することがわかっています。β遮断薬を服用している人が喫煙すると、血圧を上げるばかりか薬による降圧効果も得られないのです。

肥満は高血圧のリスク

肥満は高血圧と深い関係があります。肥満には血圧を上げる複数の要因があるからです。肥満度が上がるほど血圧も比例して上がります。以前は食塩のとりすぎによって高血圧になる人が多かったのですが、最近では特に男性で肥満に伴う高血圧が急増しています。

内臓の周りに脂肪を蓄えた肥満が血圧を上げる要因となる

肥満には、女性に多い下半身に脂肪がつく「皮下脂肪型肥満」と、腹部を中心とした内臓の周りに脂肪のつく「内臓脂肪型肥満」があります。このうち、特に血圧の上昇と関係するのが内臓脂肪型肥満です。肥満になると血液量が増加するため、心拍出量が増えて血圧が上がります。
また、血液中のブドウ糖をエネルギーに変える、インスリンというホルモンがたくさん必要になります。
そしてインスリンには、腎臓でナトリウムを再吸収させて体内にナトリウムを蓄える作用もあるため、血圧が上昇します。
同時に、インスリンが増えることで交感神経の緊張が高まり、血圧を上げるホルモンが分泌されます。また、動脈硬化を悪化させるなど、肥満には血圧を上昇させる、さまざまな要因があるのです。

30~60歳代の男性の3割が肥満

肥満の判定法として世界的に使われているのがBMIです。このBMIでは、体重と身長から計算した値が25以上の人は、肥満と判断されます。
日本人はすべての年齢層で、肥満の人の割合が増えていて、BMI25以上の人は、30~60歳代の男性では約3割もいます。
肥満は血圧を上げるだけではなく、肥満そのものが心血管病の危険因子の1つです。また、肥満があると高脂血症や糖尿病、痛風などほかの生活習慣病も起きやすくなります。肥満度が高くなればなるほど、血圧も高くなります。逆に肥満の人は、体重を標準体重に近づけるだけで、高血圧を予防することができます。

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塩分の過剰摂取は体内のナトリウム量増大→高血圧

日本人の多くはは食塩をとりすぎています。食生活の変化とともに食塩の摂取量は減少してきたものの、欧米の人々に比べると、まだまだ多いと言えます。特に、男性は女性よりも多く食塩をとる傾向があるので要注意です。

ナトリウムには血圧を上げる作用がある

食塩のとりすぎが血圧に悪影響があることは知られています。食塩をとりすぎると、塩の主成分であるナトリウムが細胞内にたまり、ひとつひとつの細胞が腫れて血管の壁が厚くなります。
血管の壁は10% 厚くなると血圧1.5倍に上昇してしまいます。
また体内にナトリウムが増えすぎると、腎臓からナトリウムを排泄するのが追いつかなくなります。そのため、血液中のナトリウム濃度が高くなるので、濃度を一定に保とうとして水分が増え、その結果、体内を循環する血液量も増えます。循環血液量が増えれば、それだけ心臓は血液を流すために強い力が必要になります。
したがって血管壁に加わる圧力が増して血圧が高くなり、さらには、増えすぎたナトリウムによって血管が交感神経に刺激されて収縮し、血圧が上昇することになるのです。

加齢により塩分摂取量が増加傾向になる

厚生労働省が国民の健康づくりのために推進している「健康日本21」では、推奨されている食塩の摂取量は1日10g未満です。しかし、平成15年の国民栄養調査では、日本人の1日当たりの平均は11.2gと、ほとんどの人が塩分をとりすぎています。
欧米では6~7gと言われていますので、日本人はかおよそ倍摂取してしまっていることになります。
しかも男性12.0g、女性10.5gと、男性の方が女性よりも多く食塩を摂取しています。特に40歳代12.7g、50歳代13.4g、60歳代13.5gと、40歳から60歳代になるにつれ、塩分の摂取量も多くなっています。食塩のとりすぎは、高血圧の最も大きな原因の1つなので食習慣に注意しなければなりません。

食塩感受性がある人は血圧が上がりやすい

それほど食塩をとりすぎていないのに血圧が高くなる人もいれば、食塩を多くとっても血圧が上がらない人もいます。塩分の影響を受けやすいことを「食塩感受性」と言い、ナトリウムを体内にためやすく高血圧になりやすいという特徴があります。

食塩を摂取しない地域では高血圧にならない

世界32カ国を調査した研究では、食塩を多くとっている人ほど、血圧が高いという結果があります。また別の調査では、アフリカや南米などの塩を全く食べない地域では、高血圧の人はほとんどいないこともわかっています。