ストレス 高血圧 の原因になり血管にとってもいいことがひとつもありません。ストレスが高血圧になるメカニズムについて紹介します。
ストレス 高血圧 の原因
ストレスが血圧を上げるのは自律神経の働きによるもの。自律神経とは私たちが意識しなくても働いている神経で、内臓や血管の働きをコントロールしています。
自律神経には交感神経と副交感神緯があります。活動しているときに優位になるのが交感神経、リラックスしたときに優位になるのが副交感神経です。交感神経が優位になると体は緊張し血圧が上がります。
逆にリラックスすると副交感神経が優位になり、血圧は下がってきます。原始時代、人類が洞窟に住んでいた頃は、外に出ると獣に襲われるかもしれないので、ずっと交感神経が緊張していたと考えられます。すると血管も緊張しているので、獣に噛みつかれても、出血を止める成分である血小板が傷口に集まってきて、血がダラダラ流れません。
逆に洞窟の中にいるときは、副交感神経が働いてリラックスしていますから、血管は拡張し血圧は下がります。こんなときにケガをすれば、出血がなかなか止まりません。外にいるときのほうが、ケガのリスクが大きいので、人類はこのような体のしくみをつくりあげたと考えられます。
現代人も同じです。日中は交感神経の活性を高めてビシッと働き、夕方、家に帰ったら風呂に入って、ゆったり食事をして、体をしっかりゆるめて寝るのが理想です。
こうしたオン(緊張) とオフ(リラックス) をくりかえしながら、生活することが大事です。このバランスが崩れて、夜も交感神経が優位なままでいると、血圧はなかなか下がりません。会社であった嫌なことなどは、家に帰ったらスッパリ忘れ、心身をオンからオフに切り替えることが大事なのです。