お酒 血圧 への影響 アルコールの多量摂取は血圧を上昇させる要因になります。アルコールには、少量なら血圧を下げる作用があります。これはリラックス効果によるものです。また善玉(HDL)コレステロールを増やしたり、リラックスさせる効果もあります。しかし、飲みすぎれば高血圧を引き起こします。また、肥満を招きやすく、二次的にも血圧を上げる原因となります。
お酒 血圧 への影響 毎日の多量飲酒は、慢性的に血圧をあげる
アルコールは適量であれば、血液の循環をよくする作用があります。しかし、それはあくまでも適量の話。飲みすぎるとそれに比例して血圧も上がります。
男性ではお酒をたくさん飲む人ほど血圧が高く、しかも毎日飲酒する人は、飲酒しない人に比べて10歳の加齢に相当する血圧値となるという調査報告もあります。
アルコールを飲みすぎると心臓や血管に負担がかかり、その結果、血圧が上がります。アルコールを飲んだ直後は血管が拡張して血圧は低下します。
しかし、時間がたってアルコールの血中濃度が低下してくると、血管が収縮して血圧が上がります。このような変化を毎日繰り返すことで、慢性的に血圧が高くなるとされています。実際、アルコールを毎日飲む人は、血圧の変動が大きいという特徴があります。
また、酔いが覚めて急に血圧が上がる朝などに、脳卒中や心筋梗塞が起きやすくなるという危険も潜んでいます。
40~60歳代の男性の半数以上が飲酒習慣がある
アルコールはそれ自体が血圧を上げるだけでなく、高エネルギーなので飲みすぎるとエネルギーをとりすぎることになります。また、アルコールには胃腸の働きを活発にさせて食欲を増進する作用もあるため、肥満につながりやすいのです。
さらに、アルコールを飲むときは、つまみが塩辛いものになりがちです。そして肥満や、塩分のとりすぎは、ともに血圧を上げる要因となっています。「平成14年国民栄養調査」では、飲酒習慣のある男性は、30歳代から増え始め、40~50歳代の男性では半数を超えています。
女性では14.3%と40歳代が最も高い割合となっています。お酒を飲みすぎると、それだけ血圧も上がることを覚えておきましょう。
カフェインにも血圧を上げる作用がある
コーヒーや紅茶、緑茶などに含まれるカフェインは、血管を収縮させるアドレナリンの分泌を促進する作用があり、一時的に血圧を上げることが確認されています。
慢性的に影響があるかどうかはまだ明らかではありませんが、飲みすぎは控えた方がいいでしょう。
アルコールの多量摂取は、確かに血圧を上昇させる要因となることが知られています。適量の飲酒は一部では健康に良いとされることもありますが、過剰な飲酒は長期的に血圧を高め、心血管疾患や脳卒中のリスクを増大させる可能性があります。
アルコールの血圧への影響
- 一時的な血圧上昇: アルコールを飲むと、最初は血管が拡張し、一時的に血圧が下がることがあります。しかし、時間が経つにつれて交感神経が刺激され、心拍数が増加し、血管が収縮するため、最終的には血圧が上昇します。
- 慢性的な高血圧: 多量のアルコール摂取が続くと、血圧が持続的に上がることがあります。これは、体内のナトリウムや水分のバランスが崩れることや、アルコールが血管や心臓に負担をかけるためです。
- アルコールと体重増加: アルコールは高カロリーで、飲み過ぎると体重増加を引き起こします。体重の増加は血圧をさらに高めるリスク要因となります。
- 血圧の薬との相互作用: 血圧を下げるために薬を飲んでいる場合、アルコールは薬の効果を減少させることがあり、血圧管理に悪影響を及ぼします。
適量の飲酒
適度な飲酒の基準としては、一般的に以下のようにされています。
- 男性: 1日あたり20〜30gのアルコール(ビール500ml、ワイン200ml、日本酒180ml程度)
- 女性: 1日あたり10〜20gのアルコール(ビール250ml、ワイン100ml、日本酒90ml程度)
アルコールの摂取を控えるべき場合
すでに高血圧と診断されている場合や、血圧が高めの方は、アルコール摂取を減らすか、控えることが推奨されます。適量の飲酒であっても、個々の健康状態により影響は異なるため、医師と相談することが重要です。
まとめ
アルコールの多量摂取は、血圧を上昇させる大きな要因となります。適度な飲酒を心がけ、血圧や体調に合わせた飲酒習慣を持つことが健康維持に繋がります。また、飲酒が原因で血圧が高くなっていると感じる場合は、医師に相談し、生活習慣を見直すことが大切です。