塩味に慣れてしまった舌には、薄味はどうしても物足りなく感じてしまうものです。しかし、減塩してもおいしく食べられるように、調理方法や食べ方を工夫することはできます。簡単な減塩法で、1gずつでも食塩の摂取量を減らしていくようにすることが大切です。1回1gでも3回で3gです。かなりの減塩になります。
調理法を工夫する
濃い味に慣れた人でも、調理の仕方や食べ方を工夫すれば、薄味でもおいしく食べられます。例えば、みそ汁や煮物は天然だしを利かせると、薄味でもうまみと風味があるのでおいしくなります。こってりとした煮物も、砂糖としょうゆに頼らなくてすむので、素材の味が引き立ち風味が豊かになります。また、煮物などは最初から調味料を入れて煮込むのではなく、最後に味つけして表面に味をつけるのがポイントです。食べたときに舌にあたるのは食品の表面なので、少しの食塩でもおいしく食べられます。ほかにも軽く抽でいためてコクを出したり、香ばしい焼き目をつける、薄味の汁にとろみをつけるなどの工夫をすると、物足りなさがカバーできます。いため物やあえ物などには、香草科やハーブなどを利かせると、それが塩味を補うアクセントになります。
食べ方がポイント
せっかく薄味にした料理に、塩やしょうゆを好きなだけかけては意味がありません。食卓には塩やしょうゆを置かず、小皿に少しだけとって、つけて食べるようにしましょう。
魚の塩焼きや揚げ物などには、塩やしょうゆ、ソースを使わずに、レモンやすだちなどの柑橘類を使えば、風味が出るので味気なさを感じさせません。お浸しやあえ物にしょうゆを使うときは、だしやポン酢で割ると食塩量は半分になるうえに、香りや風味でおいしく食べることができます。
市販の風味調味料には食塩が30%含まれている
手軽にだしを利かせることのできる市販の風味調味料は、その中に食塩が30% 含まれています。だしを利かせるために入れれば入れるほど、食塩量は増えていきます。そして、さらにしょうゆやみそを加えれば、完全に食塩量が超過します。
香辛料は血圧を上げない
唐辛子やカレー粉、こしょうなど刺激のある香辛料は、食べると血圧が高くなると思ぅ人もいるでしょうが、血圧に作用することはありません。もちろん胃や腎臓などにも影響することもありません。むしろ減塩の味気なさをカバーしてくれるスパイスなので、効果的に使いましょう。
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