血圧が上昇するほど命の危険度が上昇

別の病気が原因でない場合、血圧を高くしてしまう原因のほとんどは生活習慣によるものです。高血圧になると心血管病が起こりやすくなります。命の危険度は危険因子の数などによって異なります

生活習慣が大きく影響して高血圧になり心血管病を招く

高血圧の9割以上を占める本能性高血圧が起こる原因には、生活習慣が大きな影響を与えています。その主なものには

  • 塩分の過剰摂取
  • 肥満
  • 運動不足
  • 多量飲酒

などがあります。そして、多くの人の場合、1つの要因だけでなく、危険因子をいくつも併せ持っています。
高血圧が怖いのは、気付かないうちに脳卒中や心筋梗塞などの「心血管病を起こして、命にかかわることがあるからです。心血管病は高血圧だけで起こるものではありませんが、血圧が高くなればなるほど起こる危険性も高くなります。

心血管病に対する高血圧の危険度は異なる

心血管病を起こす危険因子には、高血庄以外にも、主に生活習慣が原因で起こる糖尿病、高脂血症があります。
また、喫煙の習慣があったり、若いときに心血管病を発症した家族がいる場合なども危険因子になります。
高血圧は単に血圧の値から軽症、中等症、重症と分けるだけでなく、これらの危険因子をどれだけ持っているかによって、心血管病に対する危険度が異なります。
たとえ軽症であっても、危険因子が多ければ、重症と同じ高リスクになることもあるのです。また、その危険度によって治療内容も変わってきます。

心血管病の危険因子

  • 高血圧
  • 喫煙
  • 糖尿病
  • 高コレステロール血症
  • 高齢
  • 若年発症の血管障害

糖尿病、高脂血症も生活習慣病が大きく影響する

飲み過ぎ、喫煙など、高血圧とほとんど同じです。そのため、3つの病気を同時に併せ持つ人も少なくありません。合併症が増えるほど動脈硬化が促進され、心血管病のリスクも高まります。

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