コンブの降圧効果

コンブ 血圧 を下げる効果について

昆布 血圧 を下げる効果があるという研究結果や科学的な根拠が報告されています。その主なメカニズムと関連成分は以下の通りです。

  1. アルギン酸による塩分(ナトリウム)排出効果
    昆布に豊富に含まれる水溶性食物繊維であるアルギン酸は、体内の余分な塩分(ナトリウム)を吸着し、体外へ排出する働きがあります。ナトリウムの過剰摂取は高血圧の大きな原因となるため、アルギン酸によるナトリウム排出は血圧低下に貢献すると考えられています。

  2. カリウムによる血圧降下作用
    昆布はカリウムを多く含んでいます。カリウムは、ナトリウムと共に体内の水分バランスを調整する重要なミネラルであり、ナトリウムの排出を促すことで血圧の上昇を抑える効果が期待できます。

  3. ラミニンによる直接的な血圧降下作用
    昆布にはラミニンという特殊なアミノ酸が含まれています。ラミニンは血圧に直接作用してこれを低下させる効果があるとされており、腸内からのナトリウム吸収を抑制するメカニズムが示唆されています。

  4. その他の効果

最近の研究報告
日本人を対象とした加工昆布の連続摂取に関する研究では、体脂肪量、体脂肪率の低下に加えて、収縮期血圧を低下させる効果が明らかになったと報告されています(北海道漁業協同組合連合会、2025年6月発表)。また、高血圧モデルラットを用いた研究では、昆布の摂取が血圧上昇を抑制し、特に高塩分摂取時にはその効果が強く現れることが示されています。アルギン酸が腸管粘膜バリア機能の改善にも関与し、それが血圧上昇抑制に繋がる可能性も研究されています。

注意点
昆布には塩分も含まれるため、摂りすぎには注意が必要です。しかし、昆布に含まれるカリウムやアルギン酸が塩分の排出を助けるため、他の塩分が多い食品に比べて相対的に高血圧への影響は少ないと考えられます。

これらの科学的根拠から、昆布は高血圧の予防や改善に役立つ食品の一つとして期待されています。

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