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コンブの含有成分がもつ 効能、効果 について。 血中コレステロールを減らす昆布の成分 など。食物繊維が豊富なコンブで血圧を下げるための知識。

自家製 昆布の煮しめ おすすめ 海藻 効果 がたっぷり

自家製 昆布の煮しめ おすすめ 海藻 効果 がたっぷりです。海藻 効果 はさまざまな体によい点がありますが、特に 自家製 昆布の煮しめ  がおすすめです。今から、20~30年前の統計では、わが国はタイ、エルサルバドル、セイロンについで世界で最も乳ガンによる死亡率の低い国でした。

当時の日本人の脂肪の平均摂取量は1日に42グラムでアメリカ人の3分の1以下(アメリカ人は1日に155グラム)でした。

その後、わが国でも乳ガンが増加をはじめ、その増加傾向は脂肪の摂取量の増加に比例していたことが知られています。
つまり、この20~30年間で脂肪を多くとる食事に変わって、乳ガンが増えてきのです。

世界で最も多く脂肪をとっている国はどこかというと、デンマーク、ニュージーランド、オランダで、その3カ国の乳ガンによる死亡率は世界のトップに立っています。
それにつづいてイギリス、カナダ、スイス、アイ〜ランド、アメリカ、ベルギーも、トップ・グループに入っています。

わが国もこの20~30年で急激に食事の内容が変わって、脂肪の摂取量は上位国に近づいているのですが、それでもまだ乳ガンによる死亡率は極端に低いグループに入ります。
研究者のあいだで、それはなぜなのかという疑問が当然もたれました。現在でもなお、わが国の乳ガンによる死亡率はアメリカの6分の1です。

昆布の煮しめ おすすめ 理由

それにまた、乳ガンにかかった日本の女性は、アメリカやイギリスの女性にくらべて長生きです。日本人の食生活に固有のなにかが、そういう効果をもたらしているのことは明らかです。

そこで研究者たちは、日本人がふんだんに食べていて、アメリカ人はまったく食べていない食品を探すことになります。そして行き当たったのが海藻です。
のり以来、昆布、わかめ、海苔、ひじきなどの研究が日本以外でもすすめられているのですが、わかってきた効果は次のとおりです。

  • 殺菌
  • 制癌
  • 免疫システムの支援
  • 血中コレステロールを下げる
  • 血圧を下げる
  • 脳卒中の予防
  • 血液の粘度を下げる

苦からわが国では、長寿村といわれるところでは、とくに海藻が常食されてきたが、海藻のもつこういう効果が健康を高めていたと思われるのです。

現在、昆布を最も多く消費しているのは沖縄県で、近年の統計では健康日太一の県は沖縄です。

研究の結果を総合すると、どうも海藻には脂肪のとりすぎの害を軽減してくれる働きがあるようだとしてハーバード大学のティース博士はこういっています。

「昆布には乳ガンを抑える多くの成分がふくまれていると思われますが、なかで最も期待されるのはフーコイジンという物質です」

わが国の料理は魚介菜藻からダシをとって、それで煮たものが多いのですが、基本となるのは昆布とかつお節です。昆布とかつお節でとったダシのことを基本のダシといっているけれども、これにはほとんど味がないようでいて、なんともいえない深い味があります。

フコイダンをはじめ多くのしょうゆ成分が溶けこんでいるからです。このダシで煮ると塩(醤油)の量が少なくてすみます。

そしてまさに日本の味になります。ダシをとった昆布は冷凍しておき、少したまったところで酢と醤油で煮るのがおすすめです。角に切って小網に入れ、酢と醤油と水を注ぎ、落としぶたをして極弱火にかけておきます。汁がなくなったら水を足し、昧をみながら少しずつ酢と醤油を加えるようにして、昆布がやわらかなるまで煮たら出来上がりです。

佃煮や塩昆布と違ってわずかな塩味でまとまるため塩のとりすぎにもならず、このひとくちがあると毎日の食事の内容がぐんとよくなるでしょう。

昆布の煮しめ

昆布のにしめ

昆布のにしめ

昆布の煮しめは、昆布を使った日本の伝統的な煮物料理で、特におせち料理や日常のおかずとして親しまれています。昆布をだしで煮て、調味料で味付けすることで、旨味がたっぷりの美味しい一品になります。

昆布の煮しめの基本レシピ

材料

  • 昆布:20〜30g(乾燥した状態)
  • 水:500ml
  • 醤油:大さじ2
  • みりん:大さじ2
  • 砂糖:大さじ1
  • 酒:大さじ1
  • ※お好みで、鰹節や煮干しを加えても良いです。

手順

  1. 昆布の準備
    • 昆布を軽く水で拭き、適当な大きさにカットします。厚手の昆布の場合は、事前に水で戻して柔らかくしておくと良いでしょう。
  2. だしをとる
    • 鍋に水と昆布を入れ、弱火で加熱します。沸騰直前で昆布を取り出すことで、昆布だしが完成します(だしを取った後の昆布を使って煮しめを作る場合もあります)。
  3. 煮る
    • 昆布だしを使う場合はそのまま、昆布を戻す場合は新しい水500mlに昆布を戻し、醤油、みりん、砂糖、酒を加え、中火で煮立たせます。
  4. 味付け
    • 煮立ったら火を弱め、アクが出たら取り除きます。15〜20分ほど煮て昆布が柔らかくなり、味がしみ込んだら火を止めます。
  5. 仕上げ
    • 煮汁が少なくなるまで煮詰めたら完成です。火を止めてから少し冷ますことで味がさらに馴染みます。

バリエーション

野菜と一緒に煮る

  • 昆布だけでなく、人参、大根、里芋、こんにゃくなどの根菜や芋類を一緒に煮ると、野菜の甘みや食感が加わり、より豊かな味わいになります。

鶏肉や豚肉を加える

  • 鶏肉や豚肉を加えることで、たんぱく質と旨味が増し、ボリュームのある煮物になります。肉を加える場合は、先に軽く炒めてから昆布と一緒に煮ると良いです。

鰹節や煮干しを使っただし

  • 鰹節や煮干しを使ってだしを取ることで、さらに深い旨味を引き出すことができます。昆布だけでなく、魚介類の旨味も加わります。

保存方法

  • 冷蔵庫で保存する場合は、密閉容器に入れ、2〜3日程度保存可能です。
  • 冷凍する場合は、小分けにして冷凍し、1か月程度保存可能です。解凍後は再度加熱してから召し上がってください。

栄養価

昆布は食物繊維、カルシウム、鉄分、ヨウ素などのミネラルを豊富に含み、健康的な食材です。煮しめにすることで、これらの栄養素を効率的に摂取できます。また、昆布の旨味成分であるグルタミン酸が料理に自然なコクと深みを加えます。

ポイント

  • 昆布の下ごしらえ: 昆布は乾燥しているため、適度に戻して柔らかくすることが重要です。戻しすぎると煮崩れしやすくなるため、適度な時間で止めましょう。
  • 味の調整: 調味料の量はお好みで調整可能です。甘めが好きな場合は砂糖を増やすなど、家庭の味に合わせて調整してください。
  • だしを活用: 昆布から取っただしを捨てずに、煮物や味噌汁に再利用することで、無駄なく昆布の旨味を活用できます。


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昆布の成分 コレステロール を減らす作用がある

昆布の成分 コレステロール を減らす作用があることがわかっています。コレステロールの含有量の多い卵黄、チーズ、霜降り牛肉、レバー、エビ、カニなどを食べたとき、いっしょに昆布を食べれば、吸収されるコレステロールは80~85パーセントですむことになります。

昆布の成分 コレステロールを減らすのはアルギン酸によるもの

昆布の成分 コレステロール を下げる

昆布の成分 コレステロール を下げる

血圧を下げる働きをする昆布のぬめり成分は、水溶性アルギン酸とフコイダンのような酸性多糖ですが、くわしく見ますと、水溶性タンパク質も少量混入しており、全体でからまり合って網状、さらにはジャングル状の立体構造をしているとされています。

それが血圧などを下げる理由はまだよくわかっていませんが、余分なナトリウムと結合して、その吸収量を減らすことにも起因していると考えられます。

いっぽう、コレステロールは簡単にいうと、ちょうど脂肪のような性質をもった物質と考えればいいでしょう。単独で水に溶けているといぅよりは、粒状の形で混ざっているといえます。
しかし、脂質やタンパク質などと結合すると水に溶けるようになります。血液中のコレステロールにはこうした結合型のものが多いのです。ところで、よくコレステロールはその存荏自体が悪であるかのようにいわれます。しかし、コレステロールとは?にも書かれていますが、人にとって欠かせない栄養素の脂質なのです。

現代人は高いコレステロールばかりに意識がいきがちですが、コレステロール自体は何も悪くないということです。これは細胞の膜の重要な成分のひとつなのです。
ただ、そのあり方が問題で、これが血管の壁に沈着すると、動脈硬化を早める一因になってしまいます。ですから、この過剰なコレステロールがとり除かれれば、血管の柔軟性が保たれて血液の流れがよくなりますから、血圧が下がることにもなります。

つまり、間接的に高血圧の予防もできるわけです。アルギン酸は次の2つの方法で、血液中のコレステロールを減らしてくれます。ひとつは、コレステロールの吸収を妨げる作用です。アルギン酸が腸内に入ると、前述のような立体的な網目の構造となっていますので、食物中の過剰のコレステロールを包み、そのまま体外へ排出してしまいます。

アルギン酸によって体外へ連び出されるコレステロールの量は、アルギン酸の董にもよりますが、ネズミの場合、エサの2~3パーセントほどの量のアルギン酸を混入して与えると、エサに含まれるコレステロールの吸収が15~20パーセント減少するという結果もあります。

ですから、コレステロールの含有量の多い卵黄、チーズ、霜降り牛肉、レバー、エビ、カニなどを食べたとき、いっしょに昆布を食べれば、吸収されるコレステロールは80~85パーセントですむことになります。

さんさらに、もうひとつは、胆汁酸の再吸収を防ぐ作用です。胆汁酸は肝臓から腸の中に分泌され、脂肪の吸収を助けるために、脂肪のほかにタンパク質などもとり込み、カイロミクロンという大きな粒子を作って、その形で腸から再び吸収されるのです。このように、いったん肝臓から腸に出てきた胆汁酸の大部分は、再び吸収されて肝臓にもどります。この胆汁酸の循環を、専門的には腸肝循環といいます。

ところが、腸内のアルギン酸は胆汁酸が再吸収されるのを阻害するので、肝臓は胆汁酸の不足を補うために、余分に胆汁酸を作らなければならなくなります。

実は、この胆汁酸の原料となるものがコレステロールであり、肝臓で胆汁酸がどんどん新しく作られるということは、それだけ多量にコレステロールが消費され、血液中からその量が減っていくということになります。

コレステロールを減らそうと、コレステロールを比較的多く含む、肉や魚をなるべく食べないようにしている人もいるようですが、肉や魚のタンパク質はからだのために欠かせないものです。ですから、肉や魚を食べないという消極的な方法ではなく、コレステロールを溶かしている脂肪の多いところは避ける、という工夫をしたうえで、ワカメやコンプを食べて、そこに含まれるアルギン酸をなるべく多くとるようにするという積極的な方法にしたはうがより賢明なのです。

コレステロール除去にはフコイダンも有効

ヌメリ成分に含まれる物質として、フコイダンも忘れるわけにはいきません。フコイダンもアルギン酸同様、水容性多糖の食物繊維のひとつです。

水にはよく溶けますが、腸内では吸収されないで、からだに有効な働きをしてくれます。このフコイダンの働きは血液をきれいにしながら、コレステロールを減らすことです。コレステロールに対するフコイダンの効果のほどをよく示す実験として、次のよう実験例があります。

ネズミにコンデンスミルクを与え続けると、しばらくして血液中に小さな白い粒(リポタンパク質)が増え、ネズミの血液を白くにごらせます。

この粒にはコレステロールも含まれていて、動脈の壁にくっついて動脈硬化を引き起こしたり、血液をドロドロにしたりする、もととなるわけです。
このリポタンパク質だらけの血液中に、ある量のフコイダンを投与(注射)してみます。するとどうでしょう、たくさんあったリポタンパク質はどんどん減り、血液のにごりがすっかりとれてしまうのです。

フコイダンはまさに、血液中の手品師なのです。この実験はフコイダンをネズミの腹部に注射した場合の結果ですが、食べさせて与えた場合にはひじょうに少量ですが吸収され、長時間かければ同様な働きが見られるものと考えられています。では、フコイダンはどのようにして、血液をきれいにし、リポタンパク質を減らすのでしょう。

そもそもコレステロールは、リポタンパクという物質によって各細胞に運ばれ、そこで細膜覆う膜を作る材料になったヤホルモンや胆汁酸の材料になりますが、細胞に運び込まれる量が多過ぎるとそこにたまり、動脈硬化を起こす原因になるのです。
このリポタンパクには、善玉と悪玉の2種類があり、善玉リポタンパクは血中にたまり過ぎたコレステロールを肝臓に戻すという働きをします。これに対して、悪玉リポタンパクは、血中コレステロールを中性脂肪などといっしょに血管の壁に付着させてしまうのです。フコイダンは、こうしたリポタンパクの分解を間接的に促進する働きをもっています。血液中には悪玉リポタンパクが多いので、実際には善玉と悪玉の両方とも減らしてしまうのですが、結果的には悪玉リポタンパクをより多く減らすことになり、コレステロールが血液の壁に付着することを防いで、動脈硬化を予防してくれるのです。

フコステロールの力も

これまで、動脈硬化を防ぎ、血圧を下げる昆布のヌメリ成分の効果について紹介してきましたが、昆布の有効成分にはこれ以外にもまだあります。
それは、フコステロールという植物性ステロールです。フコステロールは、コレステロールと名前もよく似ていますし、化学構造式も類似しています。
ですから、コレステロールのように、動脈硬化を促進するのではないかと心配する方もあるかと思いますが、この2つは、兄弟のようなものでありながら、その働きだけは裏と表のようにまったく異なっているのです。つまり、フコステロールは、血中のコレスロールを減らす働きをもっているのです。

コレステロールは、もともと細胞を包む膜や胆汁、性ホルモンの原料として欠かせない物質です。そこで、食物から摂取するだけでは足りませんので、肝臓が合成しています。
しかし、だからといって、肝臓でむやみに合成していたのでは、今度はコレステロールの量が多過ぎてしまいます。そのため、コレステロールがある一定の量以上になると、肝臓での合成はストップするようになっていますが、このとき、肝臓でのコレステロール合成を抑制する働きに、フコステロールが大きな役割を果たしているのではないかと考えられています。
肝臓でのコレステロール合成が低下すれば、当然、血液中のコレステロールも減りますから、動脈硬化も防げるというわけです。

このほか、フコステロールには血液を固まりにくくする作用も知られています。血液が固まったものが、いわゆる血栓で、これができると脳梗塞や心筋梗塞などといった、いろいろな弊害を引き起こします。

血液の中にあるプラスミノーゲンという物質は、酵素化学変化によってプラスミンという物質(一種の酵素)になりますが、このプラスミンには、血小板とともに固まったフィプリン( 血栓のもとになる繊維性タンパク質)を溶かす作用があります。ところで、最近の実験によりますと、フコステロールは、このプラスミノーゲンをプラスミンにかえる活性因子( 一種の酵素) に作用して、血液を固まりにくくするという結果が得られているのです。

また、血圧は、血中のナトリウムとカリウムのバランスに支配されています。そのバランスががナトリウムのほうに傾くと血圧が上がり、カリウムのほうに傾くと下がります。フコステロールには、このバランスをカリウムのほうに向け、血圧が上昇するのを調節する働きもあるのです。

たくさんの酵素の働きが関係していて、たとえば、アンジオテンシンⅠという物質を、血圧を上昇させる物質アンジオテンシンという物質に変化させ、バランスをナトリウムのほうに傾ける酵素があります。

フコステロールは、この酵素が増えるのをおさえ、ナトリウムに傾いたバランスをカリウムにもどし、血圧を下げる働きをすることがわかりました。つまり、フコステロールは血栓の予防や血圧を下げるのに役立つことになります。

血液が固まるのを防ぐフコイダン

からだの血液中にはヘパリン(またはヘパラン)と呼ばれる硫酸多糖があります。それは主に肝臓で作られ、血液中に出てくると血球を固まりにくくしてさらさら流れやすくするように調節する働きをもっています。

ヘパリンが多過ぎる場合には血球が固まりにくくなり、血液の粘性は下り、ひいては血圧が下降したりします。反対に少な過ぎるとその逆の現象が起こり、場合によっては血栓ができやすくなります。昆布などに含まれているフコィダンは、構造はまったくヘパリンと違いますが、その作用をもっています。

フコイダンは小腸では消化されない物質ですし、分子も大きいのでそのまま吸収されるかどうかが問題で、もし吸収されないときにはその作用もあらわれないことになります。しかし、最近では、学者の間で少しは吸収されるのではないかと考える人もいます。
フコイダンの中にはヘパリンより抗血液凝固作用が強いものもありますので、少しでも吸収される場合にはそのまま作用があらわれることになるでしょう。

効能、効果

昆布 血圧を下げる のは昆布の成分ラミニンによる

昆布 血圧を下げる のは昆布の成分ラミニンによるものです。ラミニンは基底膜に存在するタンパク質で、細胞の接着や組織の構造維持に関与しています。これは昆布の成分というよりも、生物学的な構造の一部として機能しています。

昆布 血圧を下げる 昆布は長寿食の代表

昆布 血圧を下げる

昆布 血圧を下げる

本人の生活も昔にくらべると、ずいぶん豊かになりました。とりわけ、食生活のかわりようには驚くばかりで、今日食べるお米にも困った戦争直後の話など、今の若い人たちにはとうてい信じられないことでしょう。

しかし、そのいっぽうでかたよった食生活のため、健康を害することも決して少なくありません。食事面でいろいろと気を配っている人が多いのも、そんな飽食時代の困った一面といえるでしょう。

なかでも、塩分のとり過ぎに気をつけている人が目につきます。というのも、体内の塩分が過剰になると、血圧が高くなり、脳卒中に代表されるからだの弊害が引き起こされやすいからです。
血圧を上昇させる危険因子

味噌、しよう油、漬け物など塩分の多い食品を食べる習慣をもっている日本人は、苦から脳卒中の多い国民です。現在でも、脳卒中は死亡原因の上位を占めています。ところが、長寿食の研究家として有名な東北大学の教授の調査によると昆布やワカメなどの海藻もよく食べる地域には、長寿の人が多く、その地域ではほかの地域にくらべると、とりわけ脳卒中が少ないという結果が出ています。

これは、ひじょうに注目すべき結果といえるでしょう。なぜなら、これこそ、昆布には血管を丈夫にして血圧を下げ、脳卒中を防ぐ作用があることの裏づけにほかならないからです。

昔から民間療法として、汚れをとった一片の昆布を一晩、水に漬けておき、翌朝コンプの成分が溶け出してトロッとした水を、血圧など調節するのに効くといって飲んでいました。根昆布水は高血圧を抑制する

実は水に溶け出た成分、すなわち、ヌメリ成分が動脈硬化を防ぎ、血圧を下げる成分の正体なのです。もちろん昔の人々が、このコンプのヌメリ成分が脳卒中を防いでくれるということを科学的に知っていたわけではありません。長年にわたる日本人の経験が「生活の知恵」として受け継がれてきたわけですが、そうした知恵のすばらしさには驚かぎるを得ないところです。
コンブの驚くべき薬理効果はこちら。

昆布の目玉成分「ラミニン」

ヌメリ成分のほかに、昆布にはもうひとつ、血圧を下げる効果をもった成分があることが知られています。それがアミノ酸の一種であるラミニンです。
このラミニンという名称自体が、コンプの科学名、ラミナリアに由来しているものであるということからもわかるとおり、昆布の成分の中でも大事なもののひとつです。
ラミニンの量はそれほど多くはなく、真昆布で100グラム中1.89ミリグラム、三石昆布100グラム中6.34ミリグラムです。ウサギを使った動物実験では、このラミニンを与えると確実に血圧が下がることが確認されています。

ただ、この作用は一過性のもので、比較的短4い時間にまた元の血圧に戻ってしまう性質のものです。その含有量から考えて、コップ1杯分の根コンプ水に含まれるラミニンを摂取したくらいでは、高くなった人間の血圧を下げる量にはなりそうもないようです。
しかし、毎日必ずコンプを食べ続ければ、このラミニンの効果に加えて、ヌメリ成分の効果も作用して、つねに適正な血圧をたもてることになるのではないでしょうか。

いっぽう、昆布にはひじょうに多量のヨウ素(主に無機型、たとえばヨウ化カリウム) が含まれています。きよくほう日本の局方ではヨウ化カリウムを動脈硬化症の薬として使っています。根コンプ水中に溶け出してくるヨウ素も血圧調節に役立っていることが考えられます。こうしたことを思うと、毎日欠かさず昆布を食べると意識があることがきっとわかっていただけるはずです。

ラミニンの分布

ラミニンは、最初昆布から抽出結晶化して、その化学構造を決めたもので、昆布科の褐藻にかぎつて含まれているようです。含有量のもっとも多いのは、三石コンプですが、続いてその3分の1程度が、そのほかの昆布の仲間です。
しかし、ラミニンはアミノ酸の一種ですので、季節によってもコンプに含まれる量が変化するものと思われますから、分析値は絶対のものではありません。また、ワカメには三石コンプの15分の1程度しかありません。しかし、コンプの仲間つまり昆布属( ラミナリア) には一般的に多いのは確かです。

効能、効果