高血圧は自分でコントロールできる

薬物治療の目安は、高血圧の程度心血管病のリスクによる

血圧が高いからといって、すぐに薬による治療が必要となるケースばかりではありません。軽い高血圧の人では、生活習慣を改めても降圧目標値まで血圧が下がらない場合、薬による治療が開始されます。

高血圧の程度と心血背病のリスクで異なる

血圧を下げる薬を使った治療を始める時期は、高血圧の程度と高血圧以外の心血管病のリスクがどれぐらいあるかによって異なります。その分類は、高リスク、中等リスク、低リスクの3 つに分けられ、それぞれに応じた治療計画が立てられます。例えば低リスクと中等リスクでは、まずは生活習慣の改善が中心になります。そして、低リスクでは3ヶ月、中等リスクでは1カ月改善を続けても血圧が降庄目標値まで下がらない場合、薬物治療が検討されます。高リスクの場合は、高い血圧をそのまま放置しておくと危険なので、なるべく早く血圧を下げるために、すぐに薬物治療が開始されます。ただし、リスクが低くても高くても、薬物治療と同時に生活習慣の改善に取り組むのは、すべての高血圧者の基本になります。

薬の効果は徐々に現れる

降庄薬を飲み始めたからといって、すぐに血圧が下がるわけではありません。急に血圧を下げると、かえって心血管病を引き起こすことになるので、作用の穏やかな薬を少量から始めるのが基本です。2~3ヶ月をかけて、ゆっくりと降庄目標値へと近づけていきます。薬の効果を確認するためにも、最初は1~2週間に1度は医師の診察を受け、その後は2~4週間ごとに通院して血圧をチェックしてもらうようにしましょう。薬の効果や副作用の現れ方には個人差があります。どのが合うかは服薬してみないとわからないので、最初の薬をずっと続けるというわけではありません。医師と相談しながら適切な薬を見つけていきます。

降圧薬は一生飲み続けなければならないのか?

降圧薬は血圧をコントロールする薬なので、多くの場合はずっと飲み続けることになります。しかし、生活習慣を改善することで薬を必要としなくても済むこともあります。

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