降圧剤の選択は年齢や合併症などを考慮してから行われる

日本で主に使用される降圧薬には、カルシウム桔抗薬、アンジオテンシンⅡ(AⅡ )受容体措抗薬、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬、利尿薬、β遮断薬、∝遮断薬があります1モのなかから、患者さんの状態などに応じて最も適したものが選ばれます。

ガイドラインを基に決定される

降圧薬選択の指針は、日本高血圧学会のガイドラインによって示されています。そこには、日本で主に使われている薬が、どのような場合に使われるか、そしてどのような場合には使っていけないかがまとめられています。医師が降圧薬を決める際は、このガイドラインを基本としながら、その人の年齢や性格、ライフスタイル、合併症、臓器障害など、さまざまな要素を考慮して最も適している薬が選択されます。1日のうちの血圧の変動や薬の作用時間などを考慮して、血圧を24時間コントーロできるような薬が決めらます。

2~3ヶ月で血圧が下がらなければ薬を変更する

薬物治療を始めて2~3ヶ月たっても降圧目標値になかなか近づかない場合は、薬の量を少し多くするか、ほかの薬へ切り替えます。
また、1種類の薬だけから2種類へと、薬を併用して使用することもあります。薬の併用は、作用の異なる降圧薬を組み合わせるのが基本で、それによって互いの薬の相乗効果が生じ、血圧を下げることができます。また、1種類の薬の容量を増やすよりも、違う作用を持った薬を組み合わせることで、薬の副作用を軽減することもできます。利尿薬を含まない2種類の薬を併用しても十分に血圧が下がらない場合は、3種類目の薬として利尿薬を使用することもあります。

複数の薬を用いる場合の例

  • カルシウム括抗薬とAⅡ受容体括抗薬
  • カルシウム括抗薬とA C E 阻害薬
  • カルシウム措抗薬(ジヒドロビジリン系) β遮断薬
  • AⅡ受容体括抗薬と利尿薬
  • ACE阻害薬と利尿薬
  • β遮断薬と利尿薬
  • β遮断薬とα遮断薬
  • カルシウム拮抗薬と利尿薬

主要降圧薬の積極的な適応と禁忌

降圧薬
適応
禁忌
カルシウム括抗薬
脳血管疾患後、狭心症、左室肥大、糖尿病、高齢者
房室ブロック(ジルチアゼム)
AⅡ受容体拮抗薬
脳血管疾患後、心不全、心筋梗塞後、左室肥大、腎障害、糖尿病、高齢者
妊娠、高カリウム血症、両側腎動脈狭窄
ACE阻害薬
脳血管疾患後、心不全、心筋梗塞後、左室肥大、腎障害、糖尿病、高齢者
妊娠、高カリウム血症、両側腎動脈狭窄
利尿薬
脳血管疾患後、心不全、腎不全(ループ利尿薬)、高齢者
通風
β遮断薬
狭心症、心筋梗塞後、頻脈、心不全
ぜんそく、房室プロック、末梢循環障害
α遮断薬
高脂血症、前立腺肥大
起立性低血圧

高血圧の治療に使われる薬の作用・副作用につては以下URLのページに詳細に記載されています。
http://medicine-guide.net/archives/24

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